「から揚げ1個の給食」に「少なすぎる」との声も…小学校の給食に一体、何があったのでしょうか。

 メインのから揚げは1個。今年4月に出された福岡市のある小学校の給食です。

SNSの反応 「寂しすぎる」 「あまりにも少なすぎ」

 かつて給食を経験した大人たちも…。

街の人 「これ楽しみに学校に行かないな…」 「『えっ?』っと思いました。小学校の娘に聞きました。『こんななの?』って。『そうそう』って言っていました」

 1個しかないから揚げについて市の担当者は…。

福岡市教育委員会の担当者 「昭和の時代から福岡市では、から揚げはずっと1個です。給食としての量としても問題ない。大きいサイズで揚げることによって、肉の柔らかさが保たれやすい」

 牛乳、麦ご飯、春キャベツのみそ汁、そして「鶏のから揚げ1個」のエネルギー量は合わせて620キロカロリー。市の基準は600キロカロリーが目安です。

嘉村健志管理栄養士 「栄養素的には問題ない。こういう物価高のご時勢で、もう1つ付け合わせがあるとうれしいなという親心はありますね」

 ちなみに、ある小学校の高学年向けの9日の献立を見てみると…。

 たかなそぼろ、麦ご飯、すまし汁、牛乳、合計581キロカロリーです。

 給食の予算は1食あたり289.47円で、食材などが高騰するなか、福岡市は肉の部位を変えたり価格の高い青ネギなどは1グラム単位で調整したりするなど、対応に苦慮しているということです。