天皇陛下がフィンランドの大統領と皇居で面会し、大統領が夫妻で石川県を訪問したことに感謝の気持ちを伝えられました。

 天皇陛下は11日午前11時ごろ、皇居の御所でフィンランドのストゥッブ大統領を出迎えられました。

 大統領は大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて来日しましたが、夫人が30年以上前に石川県中能登町の高校で1年間、英語を教えていたことから今回、夫妻で来日し、9日には勤務していた高校を訪れて生徒らと交流したということです。

 能登半島地震の被害を心配して石川県を訪れた大統領夫妻に対し、天皇陛下は「訪問をありがたく思います」と話されました。

 また、大統領が「妻が石川県で得た経験は大変、貴重なものになったと思います」と話すと、天皇陛下はイギリスに留学したことを紹介され、「若い時に外国から自分の国を見ることの大切さ」について意見が一致したということです。

 大統領は被災地の子どもたちに「ムーミン」の本を贈ったことも紹介しました。