企業の間で取引されるモノの価格を示す指数は52カ月連続で前の年を上回りました。ただ、ガソリン補助金の影響などで伸びは鈍化しています。

 日本銀行が発表した6月の企業物価指数の速報値は126.2で、去年と比べて2.9%上昇しました。

 52カ月連続で前の年を上回りましたが、去年8月以来10カ月ぶりの2%台で、伸びは鈍化しています。

 また、前の月との比較では、伸び率は2カ月連続でマイナスとなりました。

 高騰が続くコメや食料品などが数字を押し上げる一方で、政府の補助金の影響でガソリンなどが数字を押し下げました。

 懸念されるアメリカの関税の影響について、日銀は現時点では「間接的な影響は出ているものの、直接的な影響は限定的ではないか」と分析しています。