2020年に宮城県の県立高校女性教諭がパワハラで自殺した事案について、県教育委員会は高校の管理職の対応に重大な過失があったとの検証結果を取りまとめました。

 2020年10月、県立高校の30代女性教諭が50代男性教諭からのパワーハラスメントを理由に自殺を図りました。

 県教委は遺族の意向を受け、再発防止を目的に検証してきました。

 県教委担当者「パワーハラスメントの3要素を全て満たし、パワーハラスメントに該当するものであったと認定」

 検証報告書は、当時高校に在籍していた62人から聞き取りを行い作成しました。

 校長など管理職の対応に予見義務違反があり、重大な過失があったと言わざるを得ないなどとする検証結果が取りまとめられました。

 その中で、パワハラへの認識と理解を深めることや相談窓口の設置、セルフチェック実施などの再発防止策が盛り込まれました。