東京・新宿区のタワーマンションで当時25歳の女性を殺害した罪に問われた男に対し、検察側は懲役17年を求刑しました。

 和久井学被告(52)は去年5月、新宿区のタワーマンションの敷地内で平澤俊乃さんをナイフで刺して殺害した罪などに問われています。

 東京地裁で今月4日に行われた初公判で、和久井被告は起訴内容を認めました。

 10日の裁判で、検察側は「『死んでくれ』と言いながら被害者を何度も刺した」「思い通りにならず犯行に及んだもので、自己中心的」と指摘しました。

 そのうえで、和久井被告に懲役17年を求刑しました。

 一方、弁護側は「人生をかけたら結婚すると言われ、命の次に大事にしていたバイクと車を売った」「ライブ配信で実名で悪口を言われ、待ち伏せていたところ被害者が現れ、和久井被告はこれまでの感情が爆発してしまった」などと主張し、懲役11年が相当としました。

 裁判の最後に和久井被告は「いまだに気持ちの整理ができていません。なので、今はお話しすることはありません」と述べました。

 判決は14日に言い渡される予定です。