スタートアップの「JPYC」は国内初の法定通貨に連動するデジタルマネー「ステーブルコイン」を円建てで、この秋に発行すると発表しました。

 ステーブルコインはビットコインといった暗号資産と同様の技術が使われていますが、ドルなどの法定通貨と連動していて価格が安定するため、送金や決済の手段に使いやすいという特徴があります。

JPYC 岡部典孝代表取締役 「(ステーブルコインで)海外にすぐ送金したり、自分で自分の財産を管理しつつ運用したりということができるようになるので、資産運用の選択肢とか、あとは送金決済の選択肢、これが増える」

 ステーブルコインの発行や現金に戻す際の手数料は当面、無料にし、国債の運用などで利益を得るとしています。

 ステーブルコインの時価総額は約40兆円とされるなか、ほとんどがドル建てで、JPYCは3年間で1兆円の発行を目指す方針です。