先月9日に就任したばかりのフランスのルコルニュ首相(39)が今月6日、辞任しました。
フランス大統領府によりますと、ルコルニュ首相が6日、マクロン大統領に辞表を提出し、受理されました。
ルコルニュ氏は緊縮予算を巡る信任投票否決で辞任したバイル前首相の後任として先月9日に就任したばかりでした。
このため、フランスメディアは1958年に新憲法が制定されて発足した「第五共和制」において、最も任期の短い首相となったと報じています。
ルコルニュ氏が今月5日に任命したばかりの閣僚メンバーについて野党の共和党が「変化が見られない」と批判し、協力を拒否するなど、政権の維持が困難となっていました。
ルコルニュ氏の辞任を受け、極右の「国民連合」は下院にあたる国民議会の総選挙を求めています。
また、急進左派の「不服従のフランス」はマクロン大統領の罷免手続きを進めると改めて表明していますが、成立する見込みは低いとみられています。