「保守回帰」の支持を受けて新総裁となった高市早苗氏ですが、その保守志向の強さが党内運営や連立の妨げになるのではと懸念されています。

 自民党総裁選挙で5人の候補による戦いを制し、新たな総裁に選出された高市氏。

自民党 高市早苗新総裁 「私は約束を守ります。全世代、総力結集で全員参加で頑張んなきゃ立て直せませんよ」

 今月、召集予定の臨時国会で日本初の女性総理が誕生する見込みです。

 高市氏は第1次安倍政権で沖縄・北方担当大臣として初入閣。それ以降、女性初の自民党政務調査会長、女性初の総務大臣を歴任しました。

 高市氏が支持された背景には自民党内で保守層離れの危機感が高まり、「保守回帰」を求める党員票を集めたという声も。

高市早苗氏 「私は今や色んな保守政党が出てきましたので、穏健保守か中道保守にあたるぐらいの位置付けになっているのかなと思います」

 自らを穏健保守とアピールしていた高市氏。

 しかし一方で、韓国メディアでは高市氏を「強硬保守」「極右」の政治家だとし、日韓関係への影響を懸念する報道が…。

 また、自民党と連立を組む公明党の斉藤代表は「政治とカネ」の問題や「靖国神社参拝」などについて懸念を示す異例の事態に。

 今後の党運営、政権運営で“高市カラー”をどう出していくのか。新たな総裁のもと、自民党は再建できるのか。