自民党は維新との政策協議を本格化させ、高市政権を確実に発足させたい考えです。

 (政治部・飯山雄矢記者報告)  自民党内には日本維新の会との連立協議が始まることに「高市総理」誕生の公算が大きくなったとの見方が広がっています。

 政府関係者は、維新と対立していた公明党が連立を離脱したことで「維新と組みやすくなった」と分析しています。

 一方で、連立に向けたハードルもあります。

 自民と維新は関西を中心に選挙で激しく争っていて、「選挙区調整が必要で党が割れる」と懸念の声も上がっています。

 また、企業・団体献金を巡っても、禁止を主張する維新とは大きな溝があります。

 ただ、自民党幹部はそこは一番高いハードルにはならないとみています。

 今後、大きく譲歩を迫られる可能性もあるため、党内からは維新が野党候補に投票しないなら「無理して連立まで組む必要はない」との声もあります。

 高市総裁は16日午後、臨時の役員会を開いて今後の対応の一任を取り付ける方針です。