茂木敏充外務大臣と中国の王毅外相が電話で会談しました。王毅外相は高市新内閣について「積極的なシグナルに注目している」と評価しました。

 中国外務省によりますと、電話で王毅外相は茂木氏の外務大臣就任を祝福し、「中国と日本は重要な隣国で戦略的互恵関係を全面的に推し進めたい」と述べました。

 また、高市新内閣について「積極的なシグナルに注目している」と評価し、「中国との交流の最初のボタンをしっかり止めてほしい」と呼び掛けています。

 「積極的なシグナル」の内容は不明ですが、高市総理大臣が就任前に靖国神社の秋の例大祭への参拝を見送ったことなどを指しているとみられます。

 ただし、歴史と台湾の問題については「両国関係の根本と双方の基本的な信義に関わる」として、慎重に取り扱うよう牽制(けんせい)しています。

 今週に韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の場で日中首脳の接触があるかが注目されるなか、王毅外相は「高レベルの往来は日中関係の発展に重要な意義を持つ」と強調しています。