東日本大震災からまもなく15年となりますが、宮城県内では今も1200人を超える人が行方不明のままとなっています。そうした人たちの手掛かりをさがす相談所が南三陸町に1日限定で開設されました。
この相談所は震災で行方不明になっている人の手掛かりをつかもうと3日、宮城県警が設けました。
身元が分からない遺体の発見場所を記したチラシなどを配布した他、警察官が家族が行方不明になっている人などの相談に応じました。
女性(震災で夫が行方不明)「きょうブースを開くと聞いたので、一度相談という感じで来てみました。吹っ切れないんですよね、いつまでもなので。この間女の子のあごの骨が見つかりましたよね。あんな形でも良いので何か見つかれば良いなと思います」
10月には、南三陸町で見つかった遺骨の一部が震災で行方不明だった岩手県の当時6歳の女の子と判明し家族に引き渡されています。
宮城県内では今も震災で行方不明になっている人が1213人います。また遺体で発見された犠牲者6人の身元が分かっていません。
宮城県警京野祐也検視官「当時分かっていなかった情報ですとかお話ししていなかった情報をまだ心の中にとどめている方もいると思うので、こういった機会で新たな情報を頂ければ捜査の進展につながるのではないかと考えています」
震災で行方不明になった方についての情報提供などは、宮城県警022−221−7171で受け付けています。