東日本大震災から3月11日で11年です。宮城県石巻市は県漁協に対し、行方不明者の発見について改めて協力を求めました。

 石巻市の斎藤正美市長と市教委の佐藤由美事務局長は17日に県漁協を訪れ、引き続き、震災による行方不明者の発見に協力してほしいと申し入れました。

 石巻市では大川小学校の児童4人を含む414人が今も行方不明となっていて、市では業者に委託する形で周辺での捜索を続けてきました。

 しかし、震災から10年が過ぎ予算の確保が難しいとして、3月末で捜索を打ち切ることとなり、漁の中で遺骨の可能性があるものを見つけた場合は警察に届け出てほしいと改めて要請しました。

 斎藤正美石巻市長「復興予算等の関係もあり、単独でやっていくのはなかなか難しい。今まで以上に色々な機関にお願いして、捜索の情報提供等について意識を持っていただきたい」

 大川小学校遺族会によりますと、今回の対応は1月、行方不明児童の家族との面会の場で、市側が約束した対応の一つですが、捜索の打ち切りについては引き続き見直しを求めていくということです。