震災から13年を前に、学校現場で被災した経験を当時の教員と児童が伝えるシンポジウムが宮城県山元町で開かれました。
このシンポジウムは、震災の伝承に取り組む公益社団法人3.11メモリアルネットワークが2018年から毎年開催していて、今回は学校現場での被災をテーマに行われました。
宮城県、岩手県、福島県で被災した当時の児童と教員が震災の経験を語りました。当時、山元町の中浜小学校3年生だった千尋真璃亜さんと校長だった井上剛さんは、津波から避難した校舎屋上の倉庫で一晩過ごした様子を話しました。
千尋真璃亜さん「3.11の日はすごく冷え込んで寒い日だったのですが、布や発泡スチロールを床に敷いて寒さを和らげようと工夫して過ごしていました」
井上剛さん「余震があって子どもたちの叫び声もあるのですが大丈夫だよと。大人自身も怖いですがみんなで大丈夫だよと励ましてくれていたので、子どもたちも頑張ることができたと思います。子どもたちにきちっと伝えることを大事にしたいと思っています。そのために先生方にちゃんと伝えたいと思っています」