今月初めに発見された太陽系の外から飛来してきた天体は、太陽系の誕生よりもさらに25億年以上も古い彗星(すいせい)の可能性があると専門家が研究結果で明らかにしました。
太陽系由来でない「恒星間天体」の「3I/ATLAS」は、今月初めに発見されました。
現在、木星近くにあり、猛スピードで太陽の方向に向かっています。
イギリス・オックスフォード大学の天文学者マシュー・ホプキンス氏は、「3I/ATLAS」がその速度から太陽系がある天の川銀河の中心近くで生まれ、太陽系の誕生よりも25億年以上古い、およそ70億年前に誕生した可能性があると11日の専門家会議で明らかにしました。
また、「3I/ATLAS」は内部に大量の水と氷を含んでいるとみられ、今後、太陽に近付くと、蒸気とちりでできた尾が形成されると予測されています。
「3I/ATLAS」は太陽に接近後、急速に遠ざかっていき、二度と戻ってくることはありません。
その姿は今年後半から来年初頭にかけて、天体望遠鏡で観測できるということです。
画像:NASAのHPから