16日、宮城県大崎市で車を運転していた男性が顔を殴られ車を奪われた事件で、逮捕された男の身柄が検察に送られました。現場近くに設置されたカメラには、容疑者とみられる男の犯行の一部始終が映っていました。

 強盗致傷の疑いで17日に仙台地検に送検されたのは、神奈川県厚木市の会社員、鎗田良平容疑者(37)です。

 16日午前0時半ごろ、大崎市古川台町に設置された防犯カメラの映像では、傘のような物を持ち白い服を来た鎗田容疑者とみられる男が、走行中の白い車の進路を塞ぎ、停止させます。

 男は強引に車のドアを開け、後部座席に乗り込みます。車は男を乗せたまま、いったん走り出しますが、左のウインカーを点灯させ急停止し、男と黒い服を来た運転手の男性は車から降りてもみ合いとなり、男は男性を殴ったり蹴ったりする暴行を加えました。

 その後男は車に乗り込むと、男性を残したまま車を発進させ、現場を後にしました。

 被害に遭った男性は顔などにけがをしましたが、命に別状は無いということです。

 鎗田容疑者は約5時間後、現場近くでパトロール中の警察官に見つかり逮捕されました。

 逮捕時、呼気からは酒気帯び運転の基準値の約3倍のアルコールが検知されたということです。

 警察の調べに対し、鎗田容疑者は「覚えていない」などと容疑を否認しています。警察が当時の状況を詳しく調べています。