国連はイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、食料不足の最も深刻な状態にあたる「飢饉(ききん)」が起きていると発表しました。
国連は22日、ガザ地区北部のガザ市やその周辺で、食料不足の状況を表す5段階の基準のうち最も深刻な「飢饉」が発生しているとする報告書を発表しました。
国連は「飢饉」について、地域の30%以上の子どもが急性栄養失調の状態にあることなどと定義しています。
「飢饉」は来月末にもガザ地区中部や南部に拡大する恐れがあるということです。
国連のグテーレス事務総長はSNSで「人災だ」と強調しました。
一方、イスラエル外務省は、報告書は「ハマスの嘘に基づいている」と指摘し、「ガザに飢饉はない」と反発しました。