「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で、保釈が認められず亡くなった元顧問の遺族が再検証や処分の見直しを求めたことについて、最高検は「考えていない」としました。
「大川原化工機」を巡る冤罪事件で25日、警視庁と検察の幹部は、勾留中に胃がんが見つかり、その後死亡した元顧問の相嶋静夫さんの遺族に謝罪しました。
警視庁と最高検は今月7日にそれぞれ検証結果を公表しましたが、相嶋さんの長男は「検証結果や処分は受け入れられない」としたうえで、第三者を入れた調査や警察官や検察官の処分を再検討するよう求めました。
報道陣の取材に対し、最高検の山元裕史次長検事は「改めての検証は考えていない」と答え、処分についても判断は変わらないとしました。
そのうえで「ご指摘を真摯に受け止め、真摯な反省のなかで今後の対策に生かしたい」と述べました。