農林水産省の来年度予算の概算要求はコメの増産などを盛り込み、当初予算と比べて17%多い2.6兆円余りとする方針であることが分かりました。

 去年夏以降に起きたコメ不足では、需給の見通しを誤ったことが問題となったことから、農水省は来年度予算を「コメの需要に応じた増産実現予算」と位置付けます。

 乾いた田んぼに種籾(たねもみ)をまく新たな栽培法の「乾田直播」の検証などを支援するほか、高温に強く収穫量の多い品種への切り替えを後押しする方針です。

 農地の集約化推進に161億円、災害などで収入が減少した生産者を支援する「収入保険」に466億円を計上するほか、デジタル技術を活用して正確な生産量を把握するための研究・実証に8億円を要求します。