アメリカの半導体メーカー・エヌビディアの先月までの3カ月間の決算は、AI向け半導体の需要が好調な中売上高、純利益ともに四半期として過去最高となりました。また、8月から10月の売上高の見通しは市場予想を上回りました。

 エヌビディアが発表した先月までの3カ月間の決算で、売上高は前の年の同じ時期と比べて約56%増の467億4300万ドル=日本円で約6兆8900億円でした。

 一方で、純利益は約59%増の264億2200万ドル=約3兆9000億円で、それぞれ市場予想を上回りました。

 エヌビディアはこの期間、アメリカ政府の輸出規制により中国を拠点とする顧客に対してAI半導体「H20」を販売しなかったということです。

 一方で、焦点となっていた8月から10月までの売上高の見通しは540億ドルで、市場予想を上回りました。

 この見通しにも「H20」の中国への出荷を想定していないということです。

 ただ、時間外取引ではこれまでの過熱感から売りが先行し、エヌビディアの株価は一時、5%下落しました。