読売新聞が日本維新の会に所属する衆議院議員の疑惑を報じた記事が誤報だったとして、28日の朝刊で謝罪しました。
■特捜部の捜査対象を誤る
日本維新の会 池下卓衆院議員 「一言で言いますと、事実無根であるという具合に思っております」
日本維新の会の池下議員が訂正を求めたのは、27日に読売新聞の朝刊1面に「公設秘書給与 不正受給か」と掲載された記事です。
池下議員の元公設秘書らが勤務実態がないにもかかわらず、国から公設秘書給与を不正に受給していたとして、東京地検特捜部が捜査していると報じました。
池下議員 「昨晩(26日)に読売新聞の記者さんから電話で取材がありました。秘書の勤務実態がないのではないか。秘書給与のキックバックがあったのでは。勤務実態がないことについて、池下は知っていたのではないか。一切、そういう事実はありません」
池下議員自身は朝、事務所スタッフから知らされ、報道されたことを認識したといいます。
ところが、実際に国から秘書給与をだまし取った疑いで東京地検特捜部が家宅捜索したのは、同じ日本維新の会の石井章参院議員でした。
読売新聞は、ANNの取材に対し強制捜査の対象を誤っていたと誤報を認めました。
27日午後4時半ごろ、読売新聞東京本社の担当者が大阪府の池下議員の事務所を訪れ、謝罪しました。
読売新聞東京本社 竹原興編集局局次長 「あす、紙面において訂正おわびの記事を出させていただくことを検討していることをお伝えしました」
池下議員は、改めて記事の内容を否定しました。
「秘書には明確な勤務実態があり、事務所内での役割分担・業務記録・作成書類等により、その正当性は検証・証明可能であります」
28日、読売新聞の朝刊には訂正・おわびの記事が掲載されました。
「記事は誤報 おわびします。取材の過程で、池下議員と石井議員を取り違えてしまいました。捜査の対象を誤った記事を掲載することになり、正確な報道が求められる新聞社として、あってはならない重大な誤報だったと考えています。記事を訂正し、池下議員および関係者の皆様に深くおわびいたします」
(「グッド!モーニング」2025年8月28日放送分より)