アメリカのトランプ大統領はパレスチナの国家承認はイスラム組織ハマスに対する「報酬」だとして、反対する姿勢を改めて示しました。

トランプ大統領 「まるで紛争の継続を助長するかのように、一方的にパレスチナの国家承認をしようとする一部の動きがある。ハマスのテロリストは自らの残虐行為に対して過剰な報酬を得ることになるだろう」

 トランプ大統領は23日、国連総会での演説の中で、ハマスは和平に向けた合理的な提案を繰り返し拒否しているとして、パレスチナを国家として承認することはハマスにとって過剰な「報酬」になると批判しました。

 トランプ氏はガザでの紛争を終結させるため、ハマスに対し人質の即時解放を求めることで各国が団結すべきだと訴えました。

 イスラエルによるガザでの攻撃で人道危機が高まるなか、フランスが22日にパレスチナを国家承認するなど、その広がりは国連加盟国の8割を超えるおよそ160カ国となっています。