先週、全日空機の機内で煙が出るなど、モバイルバッテリーが原因と見られる発煙や火災が、全国で相次いでいます。こうした火災を防ぐにはどうしたら良いのか、仙台市の担当者に聞きました。

 9月、東京・杉並区の住宅地で発生した火災。

 複合住宅の一室が焼け、喉の痛みを訴えた6人が病院に搬送されました。

 火災の原因は、就寝中に充電していたモバイルバッテリーから火が出たためと見られています。

 モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使用した製品が、原因とみられる発煙や火災が全国で相次いでいます。

 仙台市内でも、2024年の1年間で15件。

 2025年に入ってからも、これまでに10件発生しています。

 リチウムイオン電池を使用した製品には、モバイルバッテリーだけでなく、携帯型の扇風機やワイヤレスイヤホンなどもあります。

 こうした製品が古くなるなどした場合には、適切な処理が必要ですが、その方法が分からないという人も多くいます。

 では正しく処理にするにはどうしたら良いのか?仙台市の担当者に聞きました。

 仙台市の場合は、一般のごみ集積所で「缶とびん」の収集日に回収しています。

 その際、どのように捨てたら良いのかを実演してもらいました。

 仙台市の担当者「膨らんでしまっているようなものは、破裂の危険性などもあるので、テープでぐるぐるぐると全体を巻いて、端子の部分などもテープで塞ぎ、中の見える透明な袋に入れ、濡れないように、縛った形で箱に入れてほしい」

 充電ケーブルをつなぐ差し込み口は、テープで塞ぐ必要があるということです。

 仙台市の担当者「他の金属と触れ合ってしまったり、濡れてしまったりすると、通電して発火のリスクがある」

 何が包まれているのかをはっきりさせるため、テープは、透明なものを使ってほしいということです。

 仙台市では、他にも処分の方法があります。

 回収ボックスは、区役所など市内13カ所に設置されています。

 ボックスや通常のごみ収集で回収した製品は、リサイクルされるということです。

 仙台市環境局家庭ごみ減量課南部涼香係長「使わないということはできないと思うが、必ず捨てる場面は出てくると思うので、その時には正しいやり方で捨ててほしい」

 処理の仕方は、自治体によって異なりますので、市町村のホームページなどで確認してください。