ドイツ・ベルリンの公有地にある、慰安婦問題を象徴する少女像について、現地の裁判所は、設置した韓国系市民団体に対して撤去するよう命じました。

 ベルリン中心部のミッテ区では、5年前に韓国系の市民団体が戦時中の性暴力への抗議を表明するとして、慰安婦問題を象徴する少女像を公有地に設置し、日本政府は撤去を求めてきました。

 ミッテ区は、当初は「芸術作品」として一時的な設置を認めていましたが、去年と今年の2度にわたり撤去するよう市民団体側に要請、一方の市民団体側は設置の継続を求めて行政裁判所に申し立てていました。

 ベルリンの行政裁判所は14日、「他の芸術家にも公有地を利用する機会を与えることが必要」などとして、市民団体側に撤去するよう命じました。

 市民団体側は、高等行政裁判所への上訴を検討しているとみられます。