30年前に東京・大田区で起きた強盗事件で、フィリピンに逃亡していた62歳の男が日本に移送中の航空機内で警視庁に逮捕されました。

 相原久仁雄容疑者は1995年2月、仲間と共謀し、大田区蒲田のマンション内にあったゲーム喫茶で経営者の男性に刃物を突き付けるなどして暴行を加え、現金およそ70万円を奪った疑いが持たれています。

 捜査関係者によりますと、相原容疑者は事件直後にフィリピンへ逃亡していました。

 事件から30年が経った今年6月にマニラでの不法滞在の疑いでフィリピンの入国管理局に拘束され、今月16日、フィリピンから日本へ移送される航空機内で逮捕されました。

 取り調べに対し「知り合いに誘われてやった」と容疑を認めています。

 また、フィリピンに逃亡した理由について「フィリピンに結婚予定の彼女と子どもがいて、一目、顔を見たくてフィリピンに入ったが、その後ずるずるいてしまった」などと話しています。

 警視庁は当時の動機など詳しく調べる方針です。