暑い日が続いていますが、街中で話を聞くと暑くてもマスクを外したくないという声が多く聞かれました。

 このような声は子どもたちからも聞かれ、学校側は熱中症対策に頭を悩めています。

 午前9時に気温が26.4度まで上がった仙台市の中心部の様子です。湿度が高かったため気温以上に暑く感じられた中、ほとんどの人がマスクを着用して歩いていました。

 「外歩いている時はつらいですね。化粧も崩れるし大変です」「蒸す。熱がこもったりして、つらいですね」

 厚生労働省は、屋外で会話をほとんどしない場合は人とすれ違う散歩や通勤、ランニングなどでもマスクを着ける必要は無いと呼びかけています。

 暑さに耐えながらなぜマスクをしているのか、理由を聞きました。

 「外さない。外さないです。恥ずかしくて、顔の下半身を見られるのが。それでちょっと外しづらいところではあります」「自分も外すのは恥ずかしいです」

 このような声は、学校に通っている子どもたちからも上がっています。

 仙台市立荒町小学校田辺泰宏校長「体育の授業でも外さないで、運動している子は何人かはいる」

 若林区にあるこちらの小学校では、熱中症予防のため教師が体育の授業でマスクを外すよう促しても、外さない児童もいるということです。

 仙台市立荒町小学校田辺泰宏校長「外さない理由の一つには、これまで過去2年間、ずっとマスク着用が習慣化されていて、今急に外しなさいと言われても、なかなか顔からマスクをとるという行為がスムーズにできないでいるのかな、躊躇しているのかなとは感じている。マスクを外した時の素顔を見られるのが恥ずかしいという子も聞いたことはある」

 熱中症のリスクを考え、なるべく外すよう指導していますが、新型コロナウイルスへの感染を心配する声もあり、強制はできないとしてどのように対策を講じるか頭を悩めているということです。