満州事変の発端となった「柳条湖事件の日」である18日、中国で旧日本軍を題材とした映画「731」が公開されました。

 この映画は旧日本軍の関東軍防疫給水部=731部隊を題材にしていて、制作者は「非人道的な細菌戦研究を秘密裏に行い、民間人を大量に捕らえて人体実験した」と主張しています。

高齢男性 「(映画を)見て、とても憤りを感じている。中国人と日本人は親善であるべきだが、日本政府が軍国主義を復活させるなら中国人は絶対許せない」

女性 「歴史はもう過ぎたもので今の友好と平和は大事だが、歴史を覚えておく必要がある。なぜなら戦争になると、もっと大きな被害になるから」

 公開初日のチケットの売り上げはすでに2億1900万元=およそ45億円となっています。

 中国では今年、抗日戦争勝利80年を記念する映画が相次いで公開されていて、反日感情の高まりが懸念されています。