東京電力は、福島第一原発2号機で遠隔操作のロボットアームを用いた核燃料デブリの試験採取を、予定していた今年度内から2026年度に延期すると発表しました。

 東京電力は25日、福島第一原発2号機からの核燃料デブリの試験採取に向けロボットアームに搭載する予定だったカメラが、メーカーの示す累積の放射線量まで耐えられず壊れる可能性があり、別の機種に交換すると発表しました。

 去年、初めて採取に成功した釣り竿型の機器に搭載実績のあるカメラを装着することにしたということです。

 東京電力は今年度中にロボットアームを用いた試験採取に着手する方針を示していましたが、搭載カメラの変更により、様々な検証作業などが生じることから2026年度に延期すると発表しました。