アメリカとEU(ヨーロッパ連合)は先月末に合意した貿易協定の枠組みに関する共同声明を公表しました。

 アメリカとEUが21日に公表した共同声明によりますと、EUはアメリカからの工業製品に対する関税を撤廃し、農産物の市場拡大に応じます。

 アメリカはEUからの輸入品に15%の関税を課し、検討中だった半導体や医薬品の関税についても上限を15%としました。

 EUは対米黒字の削減に向けてアメリカから2028年までにLNG(液化天然ガス)など、7500億ドル=日本円で約111兆円相当を購入するほか、防衛装備品の調達も大幅に増やすとしています。

 また、ヨーロッパの企業が2028年までにアメリカで6000億ドル=日本円で約89兆円を投資するとしています。