石破総理大臣が準備を進める戦後80年のメッセージについて、小泉農水大臣は「総理として何ができるか慎重に検討し、判断したと推察する」と理解を示しました。
小泉農水大臣 「10年前に安倍元総理の70年談話が出ています。国内外で評価されているこの談話を上書きする必要性はどの内閣にとってもない、というふうに考えています」
そのうえで、小泉大臣は「戦後80年にあたって70年談話を上書きすることなく、総理として何ができるか慎重に検討し、そうした判断に至ったと推察する」と見解を示しました。
ただ、石破総理から説明を受けていないとして「具体的に論評する材料は持ち合わせていない」と述べるにとどめました。
一方、これに先立って自民党総裁選の候補者の一部からは否定的な見方も出ています。
高市前経済安全保障担当大臣 「閣議決定をした戦後70年の談話、これが実に未来志向で、次の世代にまで謝罪を繰り返してもらいたくないという思いを込めたもので、これ以上のメッセージというものは必要ない」
小林元経済安保担当大臣 「70年談話でしっかり打ち出したと思っておりますので、(改めて)出していただく必要というのは私はあまりその必要性というのは乏しいのではないか」
茂木前幹事長 「少なくとも歴史認識等につきましては70年談話、これで区切りが付いている」
林官房長官 「戦争の記憶を風化させないとか、二度と戦争を起こさせないと、これは石破総理もずっと言っておられる観点は非常に大事な観点だと。後々の世代にも伝えていくと、この気持ちを持ち続けていきたいと」
政府関係者によりますと、石破総理は総裁選に影響を与えないよう、次の総裁が決まった後に閣議決定を経ない形でメッセージを発出するとしています。